胃・十二指腸潰瘍 KIM
概要 胃あるいは十二指腸粘膜が欠損した病態を指し、胃潰瘍・十二指腸潰瘍を消化性潰瘍と一括して総称する事が多い。 粘膜欠損のうち、「潰瘍」は粘膜筋板を超え粘膜下層以深の欠損のことを指し、それより浅い粘膜のみの傷害を「びらん...
概要 胃あるいは十二指腸粘膜が欠損した病態を指し、胃潰瘍・十二指腸潰瘍を消化性潰瘍と一括して総称する事が多い。 粘膜欠損のうち、「潰瘍」は粘膜筋板を超え粘膜下層以深の欠損のことを指し、それより浅い粘膜のみの傷害を「びらん...
概要 脳動脈瘤の破綻により出血がくも膜下腔に広がり、症状としては突然の頭痛で発症する脳卒中である。 くも膜下出血は脳卒中全体の1割を占める。出血の要因は、もやもや病や脳動静脈奇形が基盤になることはあるが稀で、破裂脳動脈瘤...
概要 疾病というより、症候としての概念の範疇である。 成因は静脈瘤性出血と非静脈瘤性出血に大別される。 後者で最も多いのが、胃・十二指腸潰瘍からの出血である。 便についてよくいわれる「黒色便は上部、鮮血便は下部」に関して...
概要 下部消化管出血といえば憩室出血と言えるほど、憩室出血の割合が増えてきている。 60歳以上では憩室出血が1位である。年齢とともに割合も増えるが、リスクや重症度も増えていく。 下部消化管出血は、上部よりも死亡率が低く、...
概要 虚血性大腸炎は、主に左側の結腸(下行結腸、S状結腸)に発生する。 左側結腸を栄養する血管は、下腸間膜動脈の分枝である左結腸動脈の末梢分枝であるが、虚血性大腸炎はこの血管の閉塞あるいは狭窄によって腸管の血流が低下し、...
概要 大腸憩室出血は、固有筋層を欠く仮性憩室から起こる出血のことを言う。 結腸に向かう直動脈の破綻が原因であり、仮性憩室の底部の直動脈あるいは憩室側壁(頭部)の粘膜下層の直動脈から憩室腔側に出血すると、これが下血されて憩...
概要 睡眠時無呼吸症候群は「症候群」である。 すなわち、さまざまな要因からなる多因子疾患であり、上気道閉塞性の無呼吸〜低呼吸がただあるだけの病気ではない。 実際、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(obstructive slee...
概要 胸腔内に空気が蓄積している状態を気胸という。 自然気胸(原発性と続発性)、外傷性気胸、医原性気胸がある。 自然気胸の原発性と続発性は既知の肺疾患があるかどうか、医原性も機序はほぼ外傷性で、胸腔穿刺・経皮肺生検、胸膜...
概要 縦隔は胸部の真ん中で、肺を除いたすべての構造(内臓も)含んだ領域をいう。 前方は胸骨、後方は胸椎の椎体前面、上方は胸郭入口部、下方は横隔膜で囲まれた空間、ということになる。 この領域に発生した腫瘍を縦隔腫瘍という。...
概要 がん死亡数の推計では、肺がんは、2021年にはいつも争っている大腸がんを上回り1位に返り咲いた。年間死亡数も7万5000人を超えている。 また2012年の段階ではあるが、日本人の調査で肺がん患者のおよそ3/4が75...